3DESとか

肝を述べると、アルゴリズムと暗号化モードとパディング方式をtransformationパラメタに指定すればいい。
共通鍵暗号の場合、アルゴリズムはたとえばAESとか3DES(DES-Ede,TDES)。
これらはブロック暗号というもので、長い平文を一定のブロック(たとえば128bit)ごとに暗号化していくという一種の分割統治的(?)アプローチになっている。
このとき、暗号化モードというのがあって、簡単に考えると、たとえば先頭から128bitずつ順にブロックとして暗号化すればいいんだけど(これをECBモードという)、それだとたまたま平文が同じブロックは、暗号化した文も同じになってしまう。つまり平文の出現パターンがバレバレになるわけで実質的な強度が下がる。
これを防ぐためにCBCモードというのがある。あるブロックを暗号化する前に、直前のブロックの暗号化結果とXORを採ってから暗号化するというもの。これだと仮に平文が同じブロックになっても、直前のブロックの暗号化結果が違う限りは、そのブロックの暗号化結果はそれぞれ異なるものとなる。
CBCモードの場合、先頭のブロックを暗号化する前に、先頭のブロック自身もブロック長分のランダムな列とXORをとることになっていて、このランダムなものをIV(初期ベクタ)と呼んでいる。

パディングというのは、前述のようにブロック暗号はブロックごとに暗号化する方式なので、平文がブロック長の整数倍でない場合に、足りない部分にダミー値をセットしたり、する。